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シューマン / アラベスク / Op.18 / 部分的考察

シューマン独自の和声、音楽の捉え方があります

音楽は繊細でありながら大胆です

A- B-A-C-A-Dのロンド形式

 

シューベルト→シューマン→マーラーに至る系譜を感じます

3者に共通する要素

器楽的な発想よりも歌曲的な発想

伝統的なドイツ音楽の書法を重んじる姿勢

形式的な均衡美より自己に起こるドラマを音で表現

Leicht und zart / 1小節〜

ハ長調--ホ短調--ト長調--ハ長調

この主題はこの後ここを含め都合3回演奏されます

主題は魅力的でこの部分だけで1曲の作品として出しても良かったと思います

 

MInore Ⅰ / Etwas Langsamer / 41小節

ホ短調--ロ長調--ホ短調--ト長調--イ短調--ホ短調--変ロ長調--イ短調--ト短調

変ニ長調--ハ長調

89小節(変ロ長調)以降の夢想する様な展開はいかにもシューマン的

 

 

MInore Ⅱ / Etwas Langsamer / 145小節

イ短調--ヘ長調--ト短調--イ短調--ホ短調

リズムの要素が加わった中間部

いかにもドイツ的な印象を持ちます

動的でありながら幾分感傷的な音楽

 

Langsam / 209小節

ハ長調

全てを悟り彼岸の先に待っている音楽に感じます

天上から音が降ってくるようです