24のプレリュードの最後から2番目に位置する曲です
心の安らぐ音楽で
個人的にこの曲が曲集の最後にきても良いと感じます
24曲をハ長調から始まってヘ長調で終わるように
考えてみました
例えば
1番/ハ長調 2番/イ短調 3番/ホ短調 4番/ト長調
5番/ニ長調 6番/ロ短調 7番/嬰へ短調 8番/イ長調
というふうに
3番と4番の順番を入れ替える
同様に
7番⇄8番
11番⇄12番
15番⇄16番
19番⇄20番
23番⇄24番
各々の順番を入れ替える
2-3番 短調
4-5番 長調
短調と長調が2曲続きますが、調性配分は問題ないです
ただし、作曲者がこの順番で計画していたなら
違う音楽を書いていたと思います
(プレリュード / Op.28-23 / へ長調 / take1)
中くらいのテンポで弾いています
(プレリュード / Op.28-23 / へ長調 / take2)
ゆっくりと弾いています
これくらいのテンポでもいいと思います
(和声的考察)
曲の最後に(ミ♭)が出てきます
普通に考えると、ここは(ファ)を置くべき場面です
この(ミ♭)を以って
(近代音楽の先駆け)と評する向きもありますが
これは完全終始を避け
次の音楽に向かうための音と解釈しています
23番(ヘ長調)は曲自体が終わりを強く感じさせる音楽です
(ミ♭)は、まだ残る一曲を効果的に聞かせる為の音ではないでしょうか
変ロ長調の属7の後に出てくる音は
24番(ニ短調)の最初の音 / 低音部の(レ)です
これは変ロ長調の主和音の第3音(3rd)にあたります
24番(ニ短調)に繋げる前提なら、和声的には問題ないと思います